姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

ニシキウツギの顕微写真

 ウツギの枝切りをしました。枯れ枝の整理のつもりが先端に花が付いていたので、何とか活用しようと顕微カメラで観察をしました。
花全体は撮り忘れのため借り物です。



ヤマブキの枝のような繊維が詰まっていて堅い木部はありません。だから空木の漢字をあてています。
長い枝を持っても重量感がなく、発泡スチロールを持っている感覚です。
よっこらしょと持ち上げようとすると拍子抜けします。
この繊維はヤマブキ鉄砲のように使えるかもしれません。



雌蕊と花弁

柱頭のネバネバ感と泡状の花弁です。



雌蕊と雄蕊


雄蕊・雌蕊・花弁

若い花は白色。徐々に淡黄➡紅へと変化します。



泡状の花弁

どの花もそうですが、ビロード感のあるしなやかさを生み出すのでしょうが、不思議です。



葉の短毛

葉脈に沿って白く短い毛があります。(ニシキウツギノ特徴)



葉の鋸歯

恐竜の歯の鋸歯は、ステーキナイフのギザギザと同じように肉を切りやすくするためのものですが、葉っぱの鋸歯は何のためなのかいつも不思議に思います。



葉裏

人間の皮膚にそっくりですが、気孔が見えているのかな。
細胞レベルでないと気孔は見えないかな・・・。



ウツギ・・・空木、卯木・・・多くの物は香りはありません
♫ 卯~の 花~の 匂う垣根に


あれれっ、卯木が匂っている。
一部には匂うものもあり、ちゃんとニオイウツギというのがありました。


ニオイウツギの垣根に花がたくさん咲いている情景が目に浮かびます。
青い空、みずみずしい緑の葉、白~ピンク色の花、
ホトトギスも鳴き始めます。
季節の変わり目の映像と音声を表現した素晴らしい歌詞だと思います。


ニオイウツギはハコネウツギの変種で、伊豆諸島の特産種と言いますから、
場所まで推定できてしまいます。
勝手に思いを巡らせています。

×

非ログインユーザーとして返信する