内村航平へのインタビューで感じた事
体操の五輪個人総合2連覇のキング内村航平が、故障の影響もあり、4大会連続出場となる東京五輪には鉄棒の1種目に専念して出場となりました。鉄棒の金メダルは誰もが予想できるほどの実力ですが、H難度の技を決めた後のひねり技で鉄棒をつかみ損ねて落下してしまいました。
デイリースポーツより
その後の演技を無難にまとめて終えたものの13.866点で決勝進出を逃してしまいました。
中日スポーツより
どんな種目のキングでも、いつかは次世代の選手に引きずり降ろされたり、力の限界を感じたりして、引退を考えて指導者の道を選ぶというのがほとんどです。
ただ失敗演技だっただけに、悔やんでも悔やみきれないはずです。気持ちの整理がつかないままインタビューを受けていました。
「こんなにネガティブになったのは初めてです。」と混乱しながらも淡々と答えながら、次々と浴びせられる質問に応じていました。
不完全燃焼で気持ちの整理がつかない状態ですから、後になって悩み、苦しむのだろうと思います。
辛いだろうなぁ。
ふと、大坂なおみの言葉を思い出しました。
「敗者へのインタビューはやめてほしい。とてもつらいのです。」
毎日新聞より 梅村直承氏撮影


