姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

チャレンジャー事故(1986年)から学ぶ

 1986.1.28 打上げ73秒後の空中分解。7名の乗務員が亡くなってしまいました。我々の年代ならほとんど人が知っている事故です。


 気象条件のために幾度も延期され、6日後の打ち上げになりましたが、その間整備の不安から打上げ中止を求め続けた技術者がいました。
NASAの幹部は「8%の危険を恐れていては科学の発展はない。」
技術者ボージョレーは「危険度を0%にしないと人の命が失われる。安全第一。」
気温が低すぎて危険であったにもかかわらず打上げを決行して、爆発のようにも見える空中分解の事故を起こしました。(当時は爆発事故と誰もが思ったはずです。)
経済効果と科学振興と大統領演説に合わせたイベントとしてGOサインを出したわけです。

事故後、幹部は書類の隠ぺいを企てましたが、それを察知した彼は重要書類を自宅に送り、その後の裁判で幹部2名が逮捕されることになりました。
彼の誠実さと高潔さを表彰して、アメリカ科学振興協会はボージョレーに科学の自由と責任賞を与えました。



 経済再生を急ぐあまり感染者拡大が不安になります。“Go to トラベル キャンペーン”計画を前倒ししてまで煽るつもりなのでしょうか。感染確率0%はあり得ませんが、8月スタートでも早すぎでしょ。


「自粛要請で、自宅でじっとしているなんてもういやでしょ? 私も自粛要請を出したくないです。」と言う西村経済再生担当大臣。
それを言っちゃおしまいよ。


 “Go to トラベル キャンペーン”は東京居住者と東京発着の旅行を除いて実施ということで決定しました。


 以前、あってはならないと言われていた“東京差別”は、すでに死語になっているのかな。
実質東京封鎖だけど、そうは言いたくないのでこのような形になったのでしょう。よく言えば、東京はコロナ対策に専念してくださいと守られたのかもしれません。

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