習志野隕石と命名
7月2日午前2時頃、関東上空を東に横切る火球が目撃されました。当日の朝のニュースでその様子が放映され、神奈川県や三重県からの映像もあって驚きました。
平塚市博物館の藤井大地さんが神奈川県平塚市で撮影した火球。左から右に流れた(2日)=共同
流れ星は1mm以下(よく見るものは0.1mmレベル)の岩石片・粒・塵が大気との摩擦で燃えて光るので、願い事をする前に燃え尽きて光を失います。
大きな岩石だと非常に明るく光り、上空で火球として目撃され、当然燃え尽きずに地表に落下します。これが隕石です。Km単位のものなら岩石ではなく小天体です。地表に落下ではなく衝突です。おそらく日中でも眩しいほど光るのでしょう。クレーターができるか地球を破壊するかの恐ろしいものになります。
世界の天文台はそのような天体がないか常に計算しています。
今回はガーンという音を聞いた人もいたようです。そのころぐっすり寝ていた私は気づくはずがありません。
天文観測団体の計算によると千葉県北西部に落下した可能性がある予想しました。習志野市、千葉市花見川区、四街道市、佐倉市、八千代市、船橋市の一部に隕石が落下した可能性が高いと見込みました。
正確な落下地点はわかりませんが、予想範囲と落下範囲はこのようになります。
翌日市内のマンション住人が玄関前で拾ったようですが、戸建ての屋根だったらぶち抜いていたでしょうし、人を直撃したら即死でしょう。とてもラッキーでした。それにしても計算通りの予測地点で発見されたのは世界でも稀なことです。
10日ほど経った13日に、国立博物館は習志野市で隕石として発見されたので“習志野隕石”と命名すると発表しました。2つの石を分析して、宇宙線に由来する放射性核種を検出して隕石と確認しました。重さは63gと70g。大きさは、63グラムの方が「45x30x25mm」、70グラムが「50x35x20mm」
国立博物館より
外観から普通球粒隕石(コンドライト)の一種とされています。
市内に落下した隕石は、どこか愛着を感じます。
いずれ千葉県立中央博物館に展示されるでしょうから、見に行こうと思っています。
興味がなければ単なる石ころなんですが・・・。
そうそう、チバニアンの地層と習志野隕石が世界に発信。
明るい話題もありますね。マニアックだけど。


