ネジバナの微の世界(続)
花弁を取り巻く泡と内部の泡を見た驚きだけで忘れていましたが、花の内部には雄蕊・雌蕊があるだろうと覗き込みました。黄色い点々が見えました。
これが雄蕊の先端の花粉なのでしょう。よく見るとハート型をしています。
どの花も黄色いハート型です。
雄蕊は2本? 雌蕊は見えません。
調べてみました。
“雄蕊と雌蕊は完全に合体して一本の構造になって、雄蕊は一本ないし二本だけが残り、他は退化する。先端に雄蕊の葯があり、その下面に柱頭がある。”のが一般的なランのようです。
2本だけ残った雄蕊がハート型に配置されていたのでしょう。雌蕊は見えそうで見えません。
花粉塊が昆虫にくっつくためには、先端に粘着部分をもっていると言いますが、泡状のものは別の意味があるのでしょうか。
かなり限定された昆虫を対象にした特殊な適応が見られるものも多いのですが。依然としてあの1mmに満たない虫は何なのか判明しません。
以下は「微の美」に感動した写真です。
ピンセットで解体すればはっきりわかって良いのですが、想像をめぐらすのもありかな?