姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

青い首里城の映像はカラー復元ミス?

 写真であれば戦前の技術なら手塗り、確か映像と言っていたから、映像のカラー化を調べました。
16mmフィルムの場合、場面の状況に応じてフィルム全体を染色(朝は青く、夕方は橙色・・)して以来、1フレームずつ手塗りし始めました。膨大な時間を要したはずです。


山小屋の白黒写真に色付けをする場合、


ベランダの色は玄関の扉と同じようなグレーなので、わずかに暗い色付けにして完了したとします。


実は、ベランダは壁と同じ色なのに、塗料が剥げて白っぽくなっていただけです。

という間違いはざらにあることで、皆が塗られた色に間違いないと思えばそれが当然になってしまいます。真実ではありません。


1980年以降コンピュータによって白黒写真をカラーで復元する技術開発の競争になりました。デジタル処理です。
2010年以降カラー画像を白黒に戻した時に、どの色がどのようなグレー発色をするか、その推移のパターンデータの蓄積を活用し、できる限り着色などの人手を省いて白黒写真をカラー化するのようで、現在特許取得競争が激しそうです。
映像に関しては似た場面の最初のフレームに色を施して、残りをAIで色付けできるようになっているようです。これもすごい技術だと思いますが色の判断は今でも人間によるものです。


 ということは、あの青い首里城の映像の一コマの写真は・・・

人の色判断が根底にあるわけで、一人の塗師(?)の判断で史実が曲げられるのもおかしな話になります。当時の映像カラー復元の技術では人による彩色が基本になっているので、明らかに色付けの間違いとしか考えられません。赤か青かを問題にする必要はなさそうです。しかし、瓦と壁の色は全く別の色であることは明白です。


前回紹介したように、
地面を土にしたり草地にしたり変換することができますが、人の主観や思い込みを入れることが自由にできてしまいます。
   


 グレー発色のデータが蓄積されれば、それこそAI任せで完全復元が可能になります。
でも、どんなにAIが活躍しても、解析する仕組みを作った人が決めている色あいに変換されるので、人の関与0%はほとんど無理だと思います。

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