狩野川台風と19号のデータ比較
台風の勢力やコースが狩野川台風にそっくりだと上陸前に発表され、上陸時にはもっと凄い台風になるだろうと予報していました。61年前の台風は伊豆半島西岸の狩野川付近に上陸し、東京の広範囲に水害をもたらしたものです。19号もほぼ同じコースで、第二狩野川台風とか東京湾台風と囁かれています。東京湾台風と呼ぶなら、むしろ15号の方でしょう。房総半島東京湾沿岸を進んできましたから。それはともかく、2つの台風のコースはそっくりでした。
【 進路図比較 】
狩野川台風 1958-22号
(東京湾)台風 2019-19号
台風の中心気圧の変化を比較してみると、狩野川台風は877hpaまで下がりましたが、1日で弱まり始めました。一方、19号は915hpaまでしか下がりませんが3日間維持していました。このような勢力維持は極めて稀なことです。弱まりにくさを伝えているようでもあります。結果的に19号の方が気圧が低い状態で上陸時しました。
【 中心気圧時系列グラフ比較 】
狩野川台風 1958-22号
(東京湾)台風 2019-19号
海面温度の上昇により、勢力の衰えを見せないまま広範囲に雨雲を伴う巨大台風は、今後の台風の典型を暗示させるようなパターンです。
( 図・グラフは国立情報学研究所よりお借りし、加筆したものです。 )



