感激は美化されるのでしょうか
10月の完結祝いに桐箱入りのワインをいただきました。
料理酒にでもと冗談を言いながら手渡ししてくれました。
ワインといえば、就職して間もないころワインに夢中の先輩がいて、とてもおいしいワインにめぐり逢うことができました。ラベルを剥がして栞代わりにしていました。そしてワインを買うときはそのワインを求めていました。
他のワインの味を求めるようになってからは、いつの間にかラベル収集に夢中になっていましたが、何回か引っ越しを繰り返すうちにどこかで紛失してしまいましたが。あのおいしかったワインの味の記憶は薄れ、今では自分の都合いい味になっているのでしょう。
強い感動はいつまでも頭に焼きついていますが、長い年月で薄れていく記憶を補完する際に、強調したり歪められたり、都合の良いように変わってしまいます。
中学の修学旅行(定番の京都・奈良)で初めて見て大感激した五重塔。
写真・絵・模型では知っていましたが、
実物・本物はやはり違いました。
これまでに各地で五重塔や三重塔を見ていますが、
頭の中では興福寺のものが最も美しいと今でも思っています。
今回の奈良めぐり一つに “ 感激をもう一度 ” と興福寺を含めました。
その五重塔もこの夏から長期補修工事が始まっていることをHPで知りました。

