『600℃の法則』でソメイヨシノが開花?
どうして毎年この時期になるとソメイヨシノは開花するのでしょうか?
自宅近隣の公園のソメイヨシノの花芽はここまで膨らみました。(3/15)
早咲きのカワヅザクラ(河津桜)?は散り始める寸前です。
昨年のソメイヨシノは、3/31は満開でした。 (自宅近隣の公園にて)
秋に開花準備をしていったん眠りについたツボミは、その冬のその地点における最低気温を記録した日に目覚め、温度カウントを開始すると言います。『休眠打破』です。
その後の毎日の最高気温を積算(足し算)して、600℃になった頃に5、6輪が開花して、その後一斉に咲き出します。ソメイヨシノは接木でしか増やすことができないので、すべてがクローンということになります。地域内のソメイヨシノが一斉に咲くのはそのためです。
ところが、温暖な地方では、極端な最低気温の日が明確に分からない地域もあって、ソメイヨシノはいつカウントを開始していいのか分かりません。関西地方以西のソメイヨシノの開花が、北に位置する東京よりも遅いことがあるのはそのためのようです。「桜前線が北上……」と言う表現が相応しいのか疑問です。八丈島のソメイヨシノの開花は東京よりも遅いのです。
今年は東京での開花予想は、気象協会によれば3月21日のようです。
図: 気象協会HPより
ここで疑問ですが、植物は日数のカウントはできても、最低気温の確定ができるのかということです。
『冬至(昼時間が長くなり始めて)から70日目(あるいは花芽ができて何日目とか)に自動的にカウントを開始して600℃になったら先陣が開花し、800℃で満開がめやす。』
と考えると、それまでの気温は開花期間に影響していたり、他の部分の何かに影響しているのかも知れません。
休眠打破のタイミングは何なんでしょうか。
山小屋の庭の花を毎年観察していて、ちょっと関連付けて考えてみました。