隠し絵の中の鹿のような
小屋の横の笹原の方で、ギェーと濁声の聞き慣れない鳴き声がしました。
鹿ならピューとかヒューとかケーンとか聞いたことがありますが、
鹿しかいないだろうとそのつもりで見まわしました。
4,5歳の立派な牡鹿がこちらを見ていました。
こんなに立派な鹿に出会ったのは何年ぶりでしょうか。
急いでカメラを持ち出してファインダーを覗きましたが見つかりません。
パネルで確認しても雑にズームアップして鹿を外すと、もう見つかりません。
ずうっと同じポーズで待っていてくれたのでどうにか撮ることができました。
まるで、隠し絵の中の鹿のようです。
なかなかの男前じゃないか。
「もののけ姫」のシシ神のような・・・。
何かを伝えているようですが受信できません。
角を枝に引っ掛けて落としてくれたら急いで拾いに行って、小屋内に飾っておきたいくらいに立派な角です。
