キアゲハの追加観察・顕微写真
翅を広げて休んでいる姿が、やけにリラックスしているように見えました。
翌日、リラックスしたまま硬直していました。
この際、Wikiを読みながら顕微鏡片手に観察することにしました。
腹部の先端の黒い部分が左右に分かれて
メスの腹部の先端をしっかり掴みます。
この部分をバルバと言いうそうですが、中からヘアペンシルを出して交尾へ。
このバルバの有無で♂♀の判定ができます。
この子は雄でした。
【味覚】
歩いたり掴まったりするのには殆ど役に立たない前脚の先端に、♀には敏感な味覚があります。前脚をバタつかせる行動(ドラミング)を見かけることがありますが、葉に叩きつけて味見して、子供がしっかり食べてしっかり育つ適した食草を探しているというのです。
♂は産卵できないので、味覚はかなり鈍感か、なくてもいいのかもしれません。
その分♀よりも前脚はいくらか長めらしいです。
【視覚】
昆虫の特徴の一つに複眼があります。
個眼も確認できましたが、撮影はこれで妥協しました。
口吻は前回太い1本としてしか確認できませんでしたが、光の当て具合で細い3周分が確認できました。
前回、単眼5+1?と書きましたが、5個分は模様だったみたいです。頭頂部に1個でした。
どのような見え方なのでしょうか。
【聴覚】
前翅の付け根(右上の白い部分)ですが、
毛に覆われていて見つけるのは困難です。
音声を聴き取るというより、空気や枝の振動を感じ取って危険を察知するというもののようです。
【脚の構造】
基節(きせつ)は体に食い込み、毛で覆われているので何とかわかる程度です。
続いて
ボールジョイントのような転節(てんせつ)、
太ももに相当する腿節(たいせつ)、
すねに相当する脛節(けいせつ)、
脛節(けいせつ)にある葉状片という棘のようなものは、触角を掃除するための櫛の役割があると考えられています。
その先は5節からなる跗節(ふせつ)。
先端には1対の爪。
蝶によっては跗節が一続きになっているものもあるそうです。
かなりじっくり観察ができました。
ドライブをした蝶。
薄いながらも蜂蜜を吸った(と思われる)蝶。
そんな経験した蝶は、
あなただけですよ。






