姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

トリカブトの花弁と蜜壺・顕微写真

 前回探しきれなかった花弁を探しました。


花が一部膨らんでいます。


まずは花の分解からです。(ピンセット2本買えばよかった)


左から、
・細い萼2枚
 ヘリポートならぬハチポート。
 蜂が止まりやすいように用意しています。
・雄しべと雌しべ
・幅広の側面の萼2枚
 蜂は暗闇の中、前方からの甘い香りに誘われて前進します。
 蜂は体を擦りながらの楽しい洞窟探検。
・小さな花弁の中の蜜に到達します。(花弁のもとには蜜壺か?)
 その頃には雄しべも雌しべも乱舞して受粉するのでしょう。
・すべてを包み込むキャップ状の萼
 暗闇を作るための大きな暗幕です。


雌しべと雄しべ


奥にある花弁の中に蜜がたっぷり。

白い部分までが花弁なのか色の付いたところだけか花弁なのかはよく分かりません。


花弁のもとには蜜壺があります。

蜂が吸うには多すぎるほど蓄えているように見えます。


花弁が筒状になっているかは確認できません。


花弁の先端。

やっと本来の色が表現できました。
照明(光のの強さや角度)がとても難しいです。



花弁と蜜壺の構造は実は2セットあり、キャップ状の萼から1セットがぽろっと落ちてきました。分解時に1本ちぎってしまったようです。



蜂の気持になって真っ暗闇の洞窟探検をした気分になりました。
受粉戦略ストーリーの真偽は定かではありませんが、自分なりに想像してみました。
見ていて楽しいですが、何もこんなに凝ったことしなくてもいいのに。

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