新幹線開通パンフレット
このところ納戸の片づけが続いています。
他に捨てるものがあるのに、なぜか宝箱を開けてしまいました。
0系新幹線の鼻先のカバーはわずかに青味を帯びた灰色でした。
(写真:日本車両HPより)
黄ばんだシミのある55年ほど前のパンフレットが出てきました。
折り畳み8ページの縦長のものです。
開通時はひかり4時間、こだま5時間で東京―新大阪間を走りました。
特別料金表がおもしろい表です。将来の3時間走行を予告していました。
運賃より特急料金の方が高かったのです。
庶民の乗り物ではなく、富裕層か贅沢者用かビジネスマン用の感じがしました。
旅をするならのんびりと風景を楽しみたいと意地を張る人も多かったように記憶しています。自分もその一人でした。
「厚生労働省の賃金構造基本統計調査から大卒初任給の年次推移」と合わせると、
1964年新幹線特急料金(2等東京→新大阪) 1300円 1180円(運賃)
1968年学卒初任給 30600円
2017年学卒初任給 207800円
2021年新幹線特急料金(普通東京→新大阪) 4960円 8910円(運賃)
給料 2.5万円(推定)に対する 2480円と
給料 21.0万円(推定)に対する 13870円を比較すると、
現在は消費税10%を考慮してもかなり割安感が出て、夢の超特急から通勤電車並に発着する普通の乗物になりました。リニアも同じ感覚になるのでしょう。
今は無きビュッフェ車両の連結も懐かしいですね。
利用しておいてよかったです。
時刻表の抜粋もありました。
今では、半分の時間で博多まで行ってしまいます。
2回の食事と宿泊を考えると安上がりです。日帰りも可能です。
あ~ぁ、納戸が片付かない。






