姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

甲州街道・小原宿

 国道20号(甲州街道)コースでのんびり帰ることにしました。


小原宿本陣祭ののぼりが道路沿いに数百m並んでいました。

宿場の外れの小原の郷の駐車場に止めて、宿場町を訪ねることにしました。


「 これより二町半
 甲州街道小原宿 」

この入口の道路向いに本陣があります。
江戸寄りの入口すぐに本陣があるのは妙な感じです。
江戸に向かうときは小原宿には泊まれず小仏宿以東へ進み、
江戸から来るときは与瀬宿には泊まれず吉野宿以西へ行って泊まるシステムになっていました。
小原宿も与瀬宿も片継ぎの宿場町として栄えたのです。
鉄道で言うなら小原宿は下り専用駅、与瀬宿は上り専用駅というわけです。
(本陣が宿場の東端にある理由がわかるような気がしました。)


入母屋造の茅葺屋根がスレートに変わっていますが、現存する本陣です。

甲州街道の宿場41の内、下花咲宿・小原宿・日野宿の3宿しか現存していない貴重なものです。


明治28年の大火で町並みは焼失しました。その後、一帯は養蚕を中心に生計を立て直しました。


玄関には籠が置かれています。

左側には控の間・中の間・上段の間と続きます。
本陣を利用したのは
高島藩・高遠藩・飯田藩の大名と甲府勤番の役人でした。


本陣といっても大家族の住居で、明治時代には二階の部屋は養蚕部屋になっています。


機織り機もあります。


本陣の門ですが

11月3日の本陣祭には幕と提灯が飾られるようです。


門の右手前に高札場があります。

こんな感じだったのですね。


奥の中央道は高速で人と物が移動していきます。

甲州街道沿いの歴史を感じながらのんびり進むか、
中央道で時短を求めて進むか、
上手に使い分けたいものです。


本陣近くにこんなマンホールがありました。

かわいいですね。

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