姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

ヤマブドウ収穫

 外は雨。室内でじっとしていても寒いだけで、午後は公営の温泉そして帰り仕度になってしまいます。今回上田市での用事を済ませることができてよかったのですが、コナシの整枝・コナシ酒つくり・空撮等どれもできず、このまま帰るのは悔しいので、ヤマブドウの収穫に挑戦しました。とは言っても手の届く高さではないのでアイテム作りから始めました。
 今は使っていないアンテナの支柱(2.5m)の先に鎌を取り付けてガムテープでぐるぐる巻きにしました。


 ジャンバーを着ているものの、雨は普通に降っています。ヤマブドウは落葉松に絡みながら隣の栗の木に巻きついていました。アイテムを持ち上げて腕を伸ばすと、どうにか一番下のブドウの房に届きました。後は思い切りジャンプするだけです。
1回目は一番下の房を刈ることができましたが、残りの房に笑われました。
2回目は見事に取りたい房すべてを収穫することができました。意外にあっけなく終わりました。長引いたら雨でびっしょりになるところでした。


 実を取って洗い、量ってみると70g (88粒)でした。


 少ないけれど、これを氷砂糖なしでウォッカ(40°)に漬け込むことにしました。


 これから1年ゆっくり休んでください。


 途中でつまみ食いしたヤマブドウのなんとおいしかったことか。感激しました。完璧にブドウそのもので、昭和30年代のすっぱ味の強いデラウエアを思い出しました。デラウエアは後に開発された品種だと思いますが、茶色の小さな粒のブドウです。後の巨峰やマスカットはブドウではないくらいに思っていました。これほどおいしいとは知りませんでした。敷地内で栽培したいくらいです。環境適応は全く問題ないわけですし、手の届く範囲の高さで横に這わせればいいし、やってみたいです。今回の種はウォッカを吸い始めて酔っ払ってしまったので、来年の種で栽培を始めることにして、実をつけるまでに何十年となると、自分がよぼよぼになっていないかとつまらぬ事が頭の中を駆け巡ります。車の運転を嫌がる歳になっているかもしれません。


 チャレンジして良かったです。これで気持ち良く帰ることができます。

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