姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

黒耀石体験ミュージアム


左奥の展示室に入りました。


約87万年前~

火山噴火でできた黒耀石が、火砕流によって虫鞍山に流れてなだらかな地形ができました。


約80万年前~

大きな地形変動で深い谷や形成されました。


約80万年前~

たくさんの石器人が鷹山川に黒耀石を拾いに来てムラをつくり、黒耀石で石器をつくり、狩猟生活を始めました。


約1万年前~3500年前

気候が温かくなり、森が発達すると土砂崩れも減り、川で黒曜石が拾いにくくなり、掘り出すようになりました。遠くのムラへも運ばれました。


 その採掘現場の穴は、その後土砂に埋まり、大きな窪地として地域に残されています。


黒耀石の産出地(赤点)は

諏訪湖の北東側に集中し、八ヶ岳にも点在します。


旧石器・縄文遺跡(薄黄・黄点)は

黒耀石産出地に対応しています。


槍型尖頭器

槍の先端に取り付けて対面対決!


ナイフ形石器 ➡


石鏃(せきぞく・いしやじり)

矢の先端につける石製の矢じりで、主に縄文時代に使用されました。


槍 ➡ 弓矢 ➡ 現在は銃


掘る道具は「掘り棒」

木の枝を加工して粘り気のある固い土を掘り崩し、カゴデ運び出していたようです。

「掘り棒」は、割りにくい粘りのある木を選んで作られていますが、鹿の角も使われていたようです。


【黒曜石か黒耀石か】

「黒曜石」と翻訳された以来、新聞や教科書ではこの字を使用していますが、

断面の美しい輝きに注目して産出地では「黒耀石」としています。最近では火山・岩石研究者もこの字を使う人が多くなっています。

  2004/4/1 黒耀新聞より


ご先祖様に感謝感謝です。

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