姫木平の山小屋生活

毎月一期間過ごしています。現地の動植物や生活の様子を紹介します。冬季は自宅近隣の散策や旅をした様子を綴っています。

ガリレオ衛星が見えました

 天体ショーは太陽の出ている間は楽しむことができません。今回の木星と土星の大接近は日没後2時間くらい見えます。日没後に三日月の右に明るい木星と薄暗い土星を見ることができます。二つの惑星は月の視直径の1/4まで接近します。
木星と土星がここまで接近するのは、1623年以来ほぼ400年ぶりです。これは、ガリレオが初めて木星の4つの衛星を発見した10年ほど後のことです。日本でそれを観測した人はいないはずです。昼間の出来事だったからです。何日待ってもそう簡単に太陽から離れませんから計算上400年前に大接近が起きていたというだけです。ガリレオさんはじっくり観測していたと思います。
今回ほどの大接近が日本で観測できる条件で遡ると、1226年(葯800年前)になります。鎌倉時代なんですね。


 最接近の21日(正確には22日3時で地平線の下です)に向けて、フルオート、シーンモード、マニュアルなどで試し撮りをしました。(17日)
 

木星と4つの衛星も写りました。左上からカリスト(Ⅳ)、木星、イオ(Ⅰ)、
エウロパ(Ⅱ)、ガニメテ(Ⅲ)だと思います。衛星は地球の4~8割の大きさで、ガリレオが発見したので4つまとめてガリレオ衛星と呼びます。
これほどはっきり4つが撮れるとは思いませんでした。
これを機会に毎夕撮って、衛星の配置の変化から、衛星の公転を実感してみたいと思います。

 左からⅠⅡⅢⅣ     Wikiより


土星は? 
もう少し右上のはずですが、薄い雲のためか見当たりませんでした。


昨日(18日)は薄雲が広がり、三日月しか見えなくて残念でした。
今日(19日)千葉県は曇時々晴でタイミングが良ければ撮影できるかな?
衛星の配置予想は・・・。


イ  オ(Ⅰ)は木星を 1.76日で一周します。
エウロパ(Ⅱ)は木星を 3.55日で一周します。
ガニメテ(Ⅲ)は木星を 7.16日で一周します。
カリスト(Ⅳ)は木星を16.69日で一周します。
大雑把に軌道計算をすると

こんな感じに見えるのでしょうか。頭の体操です。当たるも八卦当たらぬも八卦


薄雲もなくしっかり晴れてくれないかなぁ~

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