忌避剤の原料を収穫
台風のため帰るのは明日23日に延期にしました。
大嘗祭による大規模交通規制が行われるので、平日でもあり大渋滞が予想されます。
来年のテーマ予定の“忌避剤作り挑戦”に向かって動くことにしました。毒とされる蓚酸に触れないように、薄ゴム手袋をつけての作業になりました。
鋏で切ると切り口から液がじんわり。赤い実をとうもろこしのようにもいでいると、土台になる皮が破れて液がぽたぽたとしずくが落ちてきます。蓚酸を含んでいるのでしょうか、触りたくありません。
全部実を取り除くと、赤紫色の土台の皮は風船が萎んだようになります。なんともグロテスクな姿です。右にあるのは実、その中に白い種が一つあります。赤い実には蓚酸がたっぷり含まれています。
マムシグサを解剖?して風船のような皮の内側を見ると、空洞になっていてピーマンのような綿がありました。滴下したあの液は溜まっていたというより皮に含まれていたように思います。
収穫したものはペットボトルに入れましたが、重量はボトル込みで50g、個数は数える余裕がありませんでした。200個以上はありそうです。春には腐敗しているかもしれません。
ウォッカを入れて飲めればいいのですが、そういうわけにはいけません。舐めたら剣山を逆さにして舌に載せて押すなんてものではないほどの事件が起きます。是非、鹿に一度経験してもらいたいものです。
11月に来られれば、もう一つのマムシグサを別の方法で保管する事にします。
たくさん生えたマムシグサも、実を付けたのは2本で少々ガッカリですが、限られた量で試すしかありません。
意外なことにこのマムシグサをバリバリ食べる者がいるのを今回発見しました。
キアシナガバチです。1つの赤い実を1~2分で半分食べてしまいました。
セイヨウミツバチはトリカブトの葉を食べていました。こんなこともあるのかと驚きました。
花が少なくて蜜を吸えずに困ったのか、通常も気分転換に隊長の目を盗んでこっそりとこんなことをしているのかわかりませんが。