関東・関西で異なる “ 松の内 ”
江戸時代までの “ 松の内 ” は全国共通で1月15日まででした。
現在の “ 松の内 ” は地域によって差があり、
関東は7日まで、関西は15日まで、中部地方は混在
ということがわかりました。
鏡開きは、1月11日に無病息災を願って鏡餅を食べる儀式のことですが、
関東では正月が終わってから、関西では正月中にということになります。
全国共通だった15日まで“ 松の内 ”が、関東では何をきっかけにどうして7日になったのでしょうか。調べてみると、
江戸時代の後期に記された風俗誌“ 守貞謾稿(もりさだまんこう) ” に、
「江戸も昔は、十六日に門松・注連(しめ)縄などを除き納む。寛文二年(1662年)より、七日にこれを除くべきの府命あり。今に至りて、七日これを除く。これ火災しばしばなる故なり。京坂は、今も十六日にこれを除く」
と書かれていて、早い話が放火による大火の多い江戸では燃えやすい正月飾りを早く片付けなさいという幕府命令があったことが現在に至っているということのようです。
スッキリしました。
関東の人間がせかせかしているからではないようでした。
ホッ。